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研究会トピックス

特別企画第2弾第4回 「企業イノベーション研究会」「これからの企業経営を考える研究会」合同研究会 開催報告

2024年10月22日

◆緊急特別企画第2弾 第4回◆
「企業イノベーション研究会」「これからの企業経営を考える研究会」合同研究会
   開催報告
         
経営研究所 代表理事 内野崇

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日 時:2024年10月17日(木) 18:30 ~ 20:20 
提言者:小池 淳義氏(Rapidus株式会社 代表取締役社長) 
テーマ:「人類の未来と半導体イノベーション」

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 10月17日(木)18時半より緊急特別企画第2弾第4回「企業イノベーション研究会」「これからの企業経営を考える研究会」合同研究会を開催いたしました。
 Rapidus株式会社 代表取締役社長の小池 淳義氏から「人類の未来と半導体イノベーション」と題して、「地政学リスクの顕在化は半導体が人類にとって不可欠であることを再認識させ、その供給網を巡って世界中で熾烈な競争が行われている。半導体の歴史はイノベーションの歴史であり、AIの進展とともに、とりわけ先端半導体の需要は加速度的に増加している。そこではテクノロジーの進展だけでなく、人類が地球環境と共存し、真に幸福になれるかが問われる。変革とパラダイム転換の時代に、新たな半導体イノベーションのモデルを提言」いただきました。
 事後のアンケートでは、多くの会員の皆様から、とてもよかったとの高い評価をいただきました。ご参加くださいました皆様に感謝申し上げます。

一言コメント(内野)
 まさにイノベーションを通じた“令和維新”-日本再生の有力なシナリオとして聞きごたえ十分!迫力のある御提言でございました。


【参加者の感想】
 以下に参加者の感想、コメントをいくつかご紹介します。

A氏:TOPの思い、技術的な裏付けを持ちながら様々な観点から新結合を起こそうとされている姿に感銘を受けました。

B氏:楽しくワクワクしながら話が聴けた。半導体はものづくり。設計・製造の流れ、スピード、コスト、消費電力がポイントと理解しました。企業経営での熱意、コンセプトの重要性、投資・判断のスピード、信頼関係の大事さが分かった。

C氏:経営者の視点で半導体業界をどのように見ているのかがわかり、非常に勉強になりました。ラピダスの小池社長のような、実現したい技術や業界の構造を変えていきたいという強い想いのある経営者に憧れます。


以上

第6回 2024年度 1日集中 新任役員研修フォーラム修了のご報告

2024年10月吉日
第6回 2024年度 1日集中 新任役員研修フォーラム修了のご報告
         
経営研究所 代表理事 内野崇

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日 時:2024年9月19日(金)9:30 ~ 17:00 
【講師陣】 
冨山 和彦氏
(株式会社経営共創基盤IGPIグループ会長/株式会社日本共創プラットフォーム(JPiX)代表取締役社長)
西山 茂氏
(早稲田大学大学院経営管理研究科教授)
國廣 正氏
(国広総合法律事務所パートナー弁護士)
村瀬 孝子氏
(鳥飼総合法律事務所パートナー弁護士)
鈴木 善博氏
(米国アレグロマイクロシステムズ取締役会会長)
内野 崇
(学習院大学名誉教授)
司会: 内野 崇

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 9月19日(木)9時半より、経営研究所にて1日集中 新任役員研修フォーラムを開催いたしました。
 2024年度は、100名を超える多くの企業の皆様に、ご多忙の中ご参加を賜り、厚くお礼を申し上げます。
 卓越したゲストの方々の提言・問題提起と皆様との対話を通じて、皆様の視野の拡大、知的な鍛錬、また活力の増大に繋がれば、これ以上の喜びはございません。
 今回はポストコロナにて数年ぶりにハイブリッド形式にて、ライブ感!満載-熱狂をもって終了と相成りました。改めて集中講座にご参加いただいた企業の皆様に感謝申し上げます。
 DX、地政学的リスクを筆頭に激変のVUCAの時代にあって、5名の著名なゲストの皆様から、①時代と社会を俯瞰するためのフレームワークの提示、②真の戦略的思考の重視、③大転換(トランスフォーメーション)への覚悟とその推進、そして④その中核エンジンたるトップマネジメント体制(CEOをコアとする経営層とそのガバナンス体制の強化)、⑤トップリーダーとしての資質と能力のブラッシュアップ、併せて⑥経営層に必須な計数的視点、法的な視点等の経営リテラシー、そして⑦最後にグローバルにご活躍の現役の経営者(前CEO)にご登壇頂き、自ら歩んだ道のりと経営者としての必須の要件について、熱のこもった講義と討論を頂きました。
 以下に、何人かのご参加者の感想を付させて頂きます。また来年度以降につきましては、“新任役員”の枠を超え、よりブラッシュアップした新企画の『役員セミナー』を構想いたしております。
 皆様のご参加をお待ち申し上げます。
 

【参加者の皆様の感想】

A氏:有力講師陣の迫力あるご講演に感銘受けました。

B氏:取締役に求められる知識・スキル・マインドセットについて、教科書的でない実践的な情報をコンパクトに学べるまたとない機会。新任役員はもちろんだが、既に経験の長い役員にとっても定期的に受講して気持ちを新たにする価値がある。

C氏:社外取締役に就任したばかりで、何から学べばよいのか悩んでいたところでしたが、すべての講義において、そのエッセンスが十分に考慮されており、大変ためになる一日でした。ありがとうございました。

D氏:非常に役立つ講義内容で、今後の深堀のための良い機会になったと思っております。特に、勘所を押さえたテーマ抽出と各テーマにおいて問題提起をしながらの講義は、理解を促進させる流れであったと思います。

E氏:冨山さんのお話をお聞きし、取締役のフィデューシャリー・デューティーは、社内の上司(社長など)ではなく、株主を向いていることは意識しなければならないと認識を新たにしました。

F氏:4月から新執行役員となり、従業員との責任の違いや成すべき事が分かった一日でした。

G氏:知識面はもちろんですが、経営に携わる役員としての大切な考え方を学ぶ機会になりました。

H氏:日本式の 空気を読む経営者から脱却し、本質を捉えた経営を俊敏に実行して意志が醸成されました。

I氏:これからの世の中の動きに対して役員に求められること、実体験に基づいた注意点やアドバイスを種々頂きましてありがとうございました。 

  


以上

『これからの企業経営を考える研究会』5月例会 観戦記

2024年5月22日

『これからの企業経営を考える研究会』5月例会 観戦記

経営研究所 代表理事 内野崇
(学習院大学名誉教授)

日 時:2024年5月14日(火)18:30~20:30          
提言者:片野坂 真哉氏(ANAホールディングス株式会社 取締役会長)
テーマ:「ANAの苦難と再生、そして未来への挑戦」

 5月の「これからの企業経営を考える研究会」(コーディネータは、冨山和彦氏他)は、ANAの片野坂 真哉会長に、「コロナ禍の未曾有の苦難と困難にどう対峙し、どう乗り越えたのか、併せて未来に向けたチャレンジ」について、まことに迫真のご提言をいただきました。
 “想定外のリスクと大いなる危機の顕在化”がまさに日常化する時代にあって、今回の片野坂会長のご講話は、まことに時宜を得たご提言でございました。
 皆様もよくご承知のように世界中を席巻したコロナ禍により、ANA、JALを含む世界のエアラインに加えて、日本の鉄道会社も同様の厳しい状況、まさに奈落の底に沈むことになりました。ANAの2021年度連結決算を見ると、売上げは前年度の約2兆円から、7286億円に急落し、経常利益に至っては、約6000億円の黒字から、4513億円の赤字転落となりました。コロナ禍にあって当時、社長をお務めになっていた片野坂現会長は、厳しい状況認識をもって、トップとして陣頭指揮に当たり、“危機意識の共有と同時に必ず生き残る―大いなる希望!の旗を振り続ける”という矜持をもって、従業員の絆と信頼を再構築し、見事に今回の創業以来の困難と危機を乗り越えられました。
 改めてトップとしての肝の据え方も含め、企業経営の本質、並びにこれからの経営、経営者のあり方を正面から見据える、まことに腹落ち感のあるご提言でございました。多くの方々が感銘をお受けになり、参加者の皆様にも大変に好評でございました。ご参考までに皆様の感想、コメントを以下にいくつかご紹介します。
 さて、6月の「これから研」は、わが国の公務員人事制度改革の先頭に立つ、今まさに注目のリーダーたる人事院総裁の川本裕子さんに御登壇頂く予定です。乞うご期待!!

 

【参加者の皆様の感想】

A氏:有事における経営リーダーの在り方を見せていただいた気がしました。人としての魅力にも溢れ、お話もわかりやすく、コロナ禍でも社員の方々は心強かっただろうと思いました。

 

B氏:明確な意思とビジョンを持ち、かつ従業員と共有する経営姿勢が勉強になった。

 

C氏:信念を貫き通す覚悟を持つこと、それを自分の言葉で伝える大切さ、社員を守るために自身が最も行動する点に非常に感銘を受けました。ご講演いただき、誠にありがとうございました。

 

D氏:70年という長い歴史の中でいろいろな危機に遭遇しながらも、挑戦のDNAで乗り越えてきたという話は大変参考になりました。

 

E氏:コロナ禍は自分なりに辛い立場にありましたが、片野坂さんの一つひとつの言葉を懐かしく感じ、会社を信じてよかったと思っています。(ANAグループ会社の社員の方の声)

 


以上
 

『これからの企業経営を考える研究会』2月例会 観戦記

2024年2月29日

『これからの企業経営を考える研究会』2月例会 観戦記

経営研究所 代表理事 内野崇
(学習院大学名誉教授)

日 時:2024年2月13日(火)18:30~20:00          
提言者:東原 敏昭氏(株式会社日立製作所 取締役会長代表執行役)
テーマ:「日立の経営改革から考える日本の未来とこれからの企業経営」

 日立と言えば、今でこそ株式時価総額が11.7兆円(2024.2.29現在)を超える日本を代表する堂々たるグローバル企業ですが、2008年度決算において7873億円という巨額の赤字に陥ります。その瀕死の会社を見事に再生に導いた二人の立役者は言うまでもなく、あの“ザ・ラストマン”の川村隆氏(元会長)と、経団連会長を務めた故中西宏明氏(前会長)の名コンビですが、その川村氏から「社長は人間として1番成長できる役職だ」とバトンを渡され、引き継いだのが、今回、御登壇頂いた東原敏昭、現日立会長。腹落ち感のある、まことに迫力に溢れた見事な御提言でございました。大いなる知と勇気と元気を頂きました。
 まさに重戦車のごとき猛将からの直言は、参加者の皆様の胸と心を激しく揺さぶり、覚醒なさった方が多かったように思います。
 トップの覚悟と想いと能力、そして猪突猛進の力がいかに大切か!!!
 変革の猛将たる東原氏の日立の本格的な成長をめざす凄まじい戦いのストーリーにただただ圧倒されました。
 自律分散型グローバル経営を旗頭に、カンパニー制を社長直轄のBU(ビジネスユニット)制に再編、全事業束ねるプラットフォームたる“ルマーダ”の本格稼働、真のグローバル化の基盤作り(グローバルな社会課題に正面から向き合う本格的な体制作り―海外事業の見直し、大型買収の矢継ぎ早の実施、ダイバーシティの推進等)、グループ経営の換骨奪胎シナリオの貫徹、社会的要請に応え、必要な投資・未来の布石のためには、まずもって、コングロマリット・プレミアムの実現を念頭に、“稼げる会社・儲かる会社”にしていく等、これからの日本企業の未来を考える上で大変に示唆に富んだ“激白の御講話”でございました。一方でそれは、困難と激動の時代を駆け上がっていかれた東原会長の艱難辛苦の人生のハイストーリーとして聴くこともできました。ひるむことなく、また逃げることなく困難な状況に対峙し続けたすさまじい生き様に圧倒された方も多かったのではないでしょうか。(以下の感想欄をご覧くださいませ。)
 なお、改めてその詳細をお知りになりたい皆様には、『日立の壁』(東原敏昭著 東洋経済新報社、2023年刊)をお薦めします。
 毎回、大いなる迫力に溢れた「これからの企業経営を考える研究会」(冨山和彦氏、藤本隆宏氏他、コーディネータ)への皆様のご参加をお待ち申し上げます。

 

【参加者の皆様の感想】

A氏:経営者のロールモデルを圧倒的な熱量とともにお示しいただきました。ありがとうございました。

 

B氏:リーダーは勇気と覚悟を持って決断するために、考え抜かなければならないと考えさせられました。大変勉強になりました。

 

C氏:社長として会社をデザインされる思考と行動がとても参考になりました。またM&Aの件で、「資産は減価償却するが、人材は成長することで価値が増す」という考え方に感銘を受けました。

 

D氏:日本を代表する企業である日立の復活に尽力された東原会長の貴重な経験談やお考えをお聞きすることができ、非常に有意義な勉強の機会となりました。自社の経営理念についてあらためて確認し、自分の考えやビジョンを再考したいと思います。そのうえで自社や関係会社とも会話を行い、相手の意見にも耳を傾けながら自分の考えやビジョンの実現に取り組んでいきたいと思います。

 

E氏:提言者東原会長の熱いお話と皆さんとの質疑は、日本の伝統企業の今後に期待を持てる極めて有意義で楽しい時間でした。ありがとうございました。

 

F氏:日立の変革が強いリーダーシップによってもたらされたこと、かつそれが欧米企業とは一線を画したコンセプトと手法で成し遂げられている点に感銘を受けた。日本企業にもまだまだ成長のチャンスはあるはずで、それをものにできるかどうかは、トップにかかっていることを痛感した。

   


以上
 

第5回 2023年度 1日集中 新任役員研修フォーラム修了のご報告

2023年10月2日
各 位

第5回 2023年度 1日集中 新任役員研修フォーラム修了のご報告
 
一般社団法人経営研究所 代表理事 内野崇
(学習院大学名誉教授)
 
 9月22日(金)、2023年度の新任役員研修(短期集中)フォーラムが、多数の企業の皆様のご参加を得て、無事に修了いたしました。また来年2024年度も同様の企画を予定いたしております。会員の皆様のご参加をお待ち申し上げます。

 今回も100名近い企業の皆様に、ご多忙の中ご参加を賜り、厚くお礼を申し上げます。
卓越したゲストの方々の提言・問題提起と皆様との対話を通じて、皆様の視野の拡大、知的な鍛錬、また活力の増大に繋がれば、これ以上の喜びはございません。改めて集中講座にご参加いただいた企業の皆様に感謝申し上げます。

 激変のVUCAの時代にあって、5名の著名なゲストの皆様から、①時代と社会を俯瞰するためのフレームワークの提示、②真の戦略的思考の重視、③大転換(トランスフォーメーション)への覚悟とその推進、そして④その中核エンジンたるトップマネジメント体制(CEOをコアとする経営層とそのガバナンスの強化)、⑤トップリーダーとしての資質と能力のブラッシュアップ、併せて⑥経営層に必須な計数的視点、法的な視点等の経営リテラシーについて、熱のこもった講義と討論を頂きました。以下に、その概要と併せて参加者の感想を付させていただきました。ご一読いただければ幸甚でございます。

【全体の概要】

「オープンイノベーション時代の『取締役・執行役』とは?」CX(コーポレート・トランスフォーメーション)のエンジンたる“取締役会に求められる組織能力と変革型経営のリーダーシップ”について

  ―経営のグローバル化・DXの進展の渦中にあって、まさにゲームチェンジの時代認識と、経営する側のマインドセットは必須であること、部門経営と全体経営は全く別な世界であることの強い自覚、共同体型からの離脱も含めVUCA時代の“戦略―経営者像の徹底したモードの切り替え―組織能力とヒト”の再構築の重要性を提唱頂きました。

  冨山 和彦 氏 【株式会社経営共創基盤 IGPIグループ会長

         株式会社日本共創プラットフォーム(JPIX)代表取締役社長】 


②「経理・財務の基礎知識とコーポレートファイナンス」

―経営視点からPL,BS、CFを読みとく、そのコアたるROE(日本は総じて低い)、RIOCとWACC(資本コスト)とポートフォリオ経営、投資入門のベーシックな説明を通じて、企業経営を行う上で経理・ファイナンスの知識がいかに重要であるかを熱く語って頂きました。

  西山 茂 氏 【早稲田大学大学院経営管理研究科 教授】


③「企業経営におけるガバナンスのあり方を問う―実務の視点から」

―ガバナンスの本質は、経営の規律、チェック&バランスにある、現場の同調圧力に屈することなく、同質性の打破⇒空気を読まない力(事例研究より)が重要である、良きガバナンスの実現には、多様性と独立性が重要であること!経営とガバナンスに関わる人々の、社内・外の情報の壁を乗り越え、情報の非対称性をなくす努力を怠らず、緊張感のある信頼関係の再構築の重要性を提唱頂きました。

  國廣 正 氏 【国広総合法律事務所 パートナー弁護士】 


④「法的視点から見た役員(取締役を中心に)の役割・権限と責任」

―取締役等の委任契約の意味、善管注意義務と忠実義務、機関設計、役員の責任、経営判断の原則を中心に、いくつかの判例の紹介も交え、役員としてのリーガルマインドの堅持の重要性をご指摘頂きました。

  村瀬 孝子 氏 【鳥飼総合法律事務所 パートナー弁護士】


⑤「総括並びに日本の企業経営とこれからの経営者・役員層をめぐる対談」

―奥村先生から、パーパス経営を前提に、改めて資本主義のエートスとしての共感(エンパシィ)と強靭にしてしなやかなマネジメントの提唱がなされ、社会性と経済性の両立とともに、社会変革を変革し創造する経営者の出現と魅力ある組織と働き甲斐のデザインについて、熱く語って頂きました。

  内野による全体総括 & 奥村 昭博 氏 【慶應義塾大学名誉教授】との対談


*全体の司会進行 内野 崇【学習院大学名誉教授】

 修了後にアンケートを取らせていただきました。多くの参加者の皆様から、短時間に集中して受講でき、とてもよかった等、高い評価(96%強)をいただきました。
 以下に参加者の感想を付記させていただきます。
また来年度も同様の企画を予定いたしております。会員の皆様のご参加をお待ち申し上げます。


 

【参加者の皆様の感想】

A氏:役員としての最新の基本的な経営論を学びました。ありがとうございました。時代の目まぐるしい変化を受け止めました。これまで従業員の延長線ではなく、多様性を一つのキーに役員としてチャレンジしていきたいと思います。

 

B氏:社会が変革し、会社も変革しないといけない環境で取締役も既存のプレイヤーからの延長でなく経営者としてかわらなくてはならない、そしてクールな頭で法的な観点、財務的視野をさらに勉強し迅速的確な判断をしていく重要性を改めて認識しました。

 

C氏:様々な会社事例や判例をもとに具体的にご説明いただけたので、大変理解しやすかったです。経営者としてリスクを取らないと言われないよう、責任とチャレンジをし、利益を上げることができる企業にしていきたいと思います。ありがとうございました。

 

D氏:執行役員になって1年が過ぎましたが、まさに現場の延長線上で仕事をやっている自分に気づきました。この研修を通じて、経営という仕事の奥深さと社会的な責任を理解する良い機会になりました。ありがとうございました。

 

E氏:弊社のこれまでの新任取締役に対する研修メニューに比べて、網羅性のある講義構成となっている点が優れていると感じました。

 

F氏:入社以来、自身が技術・製造畑であったせいか、非常に新鮮で興味深く、講師の先生の講義に入り込めました。一方でこれからの重責に身の引き締まる思いがいたしました。著名な方々のたいへん貴重なお話をお伺いでき、とても有意義なフォーラムでした。

 

G氏:実務から管理、管理から経営と職責が変わってきていますが、それぞれが延長線上にある訳ではなく新たなマインドセットが必要ということがとても印象的でした。一方で経営の指標であるROICを分解すれば現場のKPIに落とし込めるという手法を知り、経営と現場とのつながりも改めて理解することができました。ありがとうございました。

 

H氏:ガバナンスにかかる非常に本質的な、しかしであるからこそ指摘するのが困難な各ポイントについて明確に述べていただき、極めて有用な内容でした。今後それに関わる可能性がある身として、身が引き締まる思いでした。非常に勉強になりました。すべての講師の方が良かったです。本当にありがとうございました。

  


以上
 

『グループ経営研究会』第1回(2023年4月13日) 観戦記

2023年4月13日
         
『グループ経営研究会』第1回(2023年4月13日) 観戦記

一般社団法人 経営研究所
代表理事 内野崇
 
ご提言者:米国アレグロマイクロシステムズ(米国Allegro Microsystems Inc.) 取締役会会長 鈴木 善博様
ご提言テーマ:「コロナ禍の完全リモートでの米国子会社NASDAQ上場
        ~業績不振で会社清算も考えたお荷物米国子会社のNASDAQ上場~」

『業績不振で会社清算も考えた、お荷物であった米国子会社(親会社は、日本のサンケン電気)を再建し、
 ナスダック上場、時価総額1兆円(2023年2月時点)に』
 
 「グループ経営研究会」(コーディネータ:松田千恵子教授、内野)新年度、第1回は、米国のアレグロマイクロシステムズの鈴木会長にご登場いただきました。鈴木会長のご提言は、まことにドラマチックにして、刺激に溢れたご提言でございました。
印象に残った点を箇条書きにいたしますと、
1.郷(米国)に入ったら郷に従えにて、日本型、また折衷型に早々に見切りをつけ、狩猟型の米国型経営に切り替えたこと
2.企業経営にあって経営者の力量こそ最も肝要であり、その時々の状況を立派に乗りこなせる、外部からの調達も含め、
  しっかりした経営人材の投入を躊躇なく行ってきたこと
3.PE(Private  Equity)の上手な活用(資金提供を受けるだけではなく、PEの豊富な知識と幅広い経験値の活用、優れた
  経営人材の提供等)―アクティビスト、PEが玉石混交であるのは確かだが、優れたPEを見出し、どう付き合うかについて、
  日本企業に根本的に欠けている視点をご指摘いただいたように思います
4.タイミングの良い上場と親子上場の制約を打破する施策(親会社のコントロール権に制約をかける―拒否権【ノンコント
  ロールドカンパニー】の巧みな戦略等)
5.親会社とのコネクション(鈴木氏は、昨年まで親会社の常務取締役も兼任)を大事にしつつ、協調と対峙のバランスを図り、
  しっかりしたコミュニケーション
  (1.予防的布石、じっくり型で、2.タイミング 、3.外圧~の活用等)を持続されたこと
6.根底には、ミッション(共通善)があり、”人が好き!”を大前提に、良きチーム作りをエンジンに、艱難辛苦は当たり前、
  へこたれずにやり抜く力の大切さを
7.若い世代へのメッセージ―苦しくなったり、行き詰まったら、外の広い世界を見よ!
 
 我が国企業の海外MAの不調(高値掴み等を含む)並びにその後のPMIの不首尾も重なり、グローバルなグループ経営の困難が言われる中にあって、貴重なご提言でございました。併せて今の日本企業(の経営)に欠けている、ないしは抜け落ちている視点、論点が浮き彫りとなり、深い示唆に富んだたくさんのメッセージとヒントを頂戴したように思います。
 鈴木氏の起伏に富んだ波乱万丈の人生のストーリーにもなっており、周りを巻きこむ鈴木氏の人間力と見事な生き様をご披露頂いたように思います。また当研究所にてご提言を頂きたくなりました。
 いつものことながら、コーデイネータの松田先生の司会進行の妙と人脈の広がりには、ただただ脱帽でございます。
以上

『これからの企業経営を考える研究会』第4回(2023年4月11日) 印象記

2023年4月11日
         
『これからの企業経営を考える研究会』第4回(2023年4月11日) 印象記

一般社団法人 経営研究所
代表理事 内野崇
 
ご提言者:ヴェオリア・ジャパン株式会社 代表取締役会長 野田 由美子様
ご提言テーマ:『サーキュラーエコノミーで切り拓く未来』


 4月は、フランスに本拠地を有し、先ごろ同業他社スエズを買収し、水処理を含めたライフライン・環境ビジネスの世界の雄たるヴェオリアの日本法人のトップにご登場いただきました。
 まずもって、ご自身の波乱にとんだキャリアの軌跡を通じて、いつもファーストペンギンを自認し、艱難辛苦、逃げることなく、ひるむことなく、生きてこられた野田様のスタイルに、大いなる刺激を受けた次第。後半では欧州が先駆するサーキュラーエコノミー(CE=循環型経済)―資源の循環によって廃棄物をゼロにする―視点とトレンドの重要性をご指摘いただきました。
 プラネタリーバウンダリーに直面し、文明史的な危機の時代にあって、我が国の本格的なCE戦略への取り組みの推進役、牽引役としての野田様から、多くの考えるヒントとチャレンジする勇気を頂きました。当日ご参加企業の皆様にとりましても、本質を突く新鮮なご提言であり、大変に好評でございました。

以上

『これからの企業経営を考える研究会』第3回(2023年3月14日) 印象記

2023年3月14日
         
『これからの企業経営を考える研究会』第3回(2023年3月14日) 印象記

一般社団法人 経営研究所
代表理事 内野崇
 
ご提言者: 日本たばこ産業株式会社 取締役会長 岩井 睦雄様
ご提言テーマ:『これからの時代に求められるリーダー像』


 3月は、株式時価総額約5.5兆円、従業員約5.4万人(連結)、海外売上約73%の堂々たるグローバル企業のトップに登壇いただきました。民営化後、PLAN-Vを策定し、たばこ事業の国内成熟を見越し、巨額を投じして海外たばこ会社の買収に踏み切る決断も含め、危機をチャンスと捉え、大胆な対応をトップ・ミドル・現場―三位一体となって展開したプロセスのお話は、迫力満点!これからの日本企業経営を考える上で、大変に示唆に富むご講話でございました。
 最後に、これからのリーダーに求められるいくつかの要件として、健全な危機感の共有、信頼できるネットワークの構築、私心なき誠、志=パーパスの言語化と全員の共有と実践等、のメッセージを頂戴し、企業の皆様と共有いたしたいと強く思った次第でございます。

以上

『これからの企業経営を考える研究会』第2回(2023年2月14日) 印象記

2023年2月14日
         
『これからの企業経営を考える研究会』第2回(2023年2月14日) 印象記

一般社団法人 経営研究所
代表理事 内野崇
 
ご提言者:東京ガス株式会社 代表取締役会長 広瀬 道明様
ご提言テーマ:『歴史に学び、時代を駆ける』


 2月は、我が国最大の都市ガス会社のトップに登場いただきました。まさにこのテーマに相応しいぴったりの内容で、大変にメッセージ性のあるご提言でございました。
 “自社の歴史を顧みつつ、現在の危機を鳥瞰し、未来に向けた基本姿勢と対応を展望する”―ご講話を貫くキーは、まさに冒頭の“持続的に変わり続けること”の実践そのものであり、腹落ち感をもって感得致しました。また広瀬会長様が、歯を食いしばりながらひたむきに自社の発展をめざし、また業界の発展、ひいては日本の発展のために誠実に貢献されてきた足跡のストーリーにも見え、大変に深い感銘を受けました。
 コーディネータの冨山和彦氏も最後にお触れになっておられましたが、改めて厳しい環境と対峙しつつ、ゴーイングコンサーンとして見事な“立地”を築かれた東京ガスという会社の並々ならぬDNAと強靭で分厚い企業文化について大いなる触発を受け、これからの日本の未来を構想・変革する上で、貴重な御示唆を頂いたように思います。ご参加企業の皆様にも大変に好評でございました。 

以上

本年度第1回『これからの企業経営を考える研究会』:観戦記

2023年1月11日
         
1月10日の本年度第1回『これからの企業経営を考える研究会』 観戦記

一般社団法人 経営研究所
代表理事 内野崇
 
 お陰様で本年度1回目は大勢の皆様の参加を得、盛会のうちに無事に終えることができました。
 ご提言者は、長きに渡り東京エレクトロンの社長・会長を歴任され、当社を世界有数の半導体製造装置メーカーに育て上げられた東 哲郎様。
 日本国内ではなく、世界を相手に真っ向勝負を挑む!そうした戦いの中で自らをそして会社を強靭に創り変えていく、東京エレクトロンのすさまじい成長の軌跡(株式時価総額は、この10年の間に約10倍【2022.3】に!)、迫力満点のお話いただきました。
 しかし話はここで終わりません。生涯現役、我が国にとって最大懸案の一つたる日本の半導体復活の先陣ともいうべき国産ファウンドリーRAPIDUS(ラピダス)株式会社(昨年、設立と同時に自ら会長に就任)の設立の背景、その狙いを熱く語っていただきました。
 今まさに日本存亡の危機ではないか、明治維新に次ぐ“令和”維新を訴え、産業界、社会、国を巻き込んで一大潮流を創り出す必要があるとの獅子吼! 東様の“めげない、へこたれない、逃げない”、人としての、そして経営者としての並々ならぬ熱量と覚悟の横溢するご提言でございました。
 正月、年頭を飾るに相応しい研究会となり、東様から大いなる勇気と活力を頂戴いたしました。
 以下に参加された皆様の感想の一部をご紹介させていただきます。改めて参加された皆様に厚くお礼を申し上げます。
 
➀日本を代表するエクセレントカンパニーの経営TOPを務められた方の生のお話を聞けて大変参考になりました。海外の一流企業と付き合うために大胆なガバナンス改革を実施された旨をサラッとお話しになっていましたが、日本企業において、あの時代にそこまで思い切れる会社はどこにも存在しなかったし、現状も数えるほどしかないのが現状と思います。それをすぐに自社で出来るとは思いませんが、真に改革を行うための覚悟、行動力、それを可能にする企業文化という文脈において大いに今後の参考とさせて頂きたいと考える次第です。
 
②東さんからは日本の製造業再興に対する熱意が強く感じられました。日本の企業はフロンティアになる勇気が問われる局面に差し掛かっていると再認識させていただきました。有難うございました。
  
③愛社精神と愛社員精神の関係、難局を乗り切った後の機会に高い士気で臨める組織をつくるリーダー像、果敢に変化を取り込んで自ら変わり続けるトップ企業の在り方、など様々なことを考えさせていただきました。
 
 ④TELの成り立ちがよくわかりました。46歳にして社長になられたときに、判断できないことを諸先輩から指摘された部分に、これまでの業績とは異なる社長の重責と業務の違いを感じました。

⑤何か後進に残せるよう意識して仕事をしたいと感じました。ありがとうございました。
  
⑥東様の、未来を見通そうとする強い意志と、状況の変化に迅速に対応する柔軟さに触れ、大変貴重な学びとなりました。有難うございました。
 
以上

2022年度 新任役員研修フォーラム

2022年9月20日

会員各位

2022年度 新任役員研修フォーラム 修了報告

 
一般社団法人 経営研究所
代表理事 内野崇
 
 9月15日、短期集中の新任役員研修フォーラムが、無事に修了いたしました。
 120名を超える企業の皆様に、ご多忙の中ご参加を賜り、まことにありがとうございました。卓越したゲストの方々の提言・問題提起と皆様との対話を通じて、皆様の視野の拡大、知的な鍛錬、また活力の増大に繋がれば、これ以上の喜びはございません。改めて集中講座にご参加いただいた企業の皆様に感謝申し上げます。

 激変のVUCAの時代にあって、5名の著名なゲストの皆様から、①時代と社会を俯瞰できるセンス、②真の戦略的思考の重視、③大転換(トランスフォーメーション)への覚悟とその促進、そして④その中核エンジンたるトップマネジメント体制(CEOをコアとする経営層とそのガバナンス)⑤トップリーダーとしての資質と能力のブラッシュアップ、併せて⑥経営層に必須な経営リテラシ―について、熱のこもったご提言を頂きました。

 修了後にアンケートを取らせていただきました。多くの参加者の皆様から、短時間に集中して受講でき、とてもよかった等、高い評価(95%強)をいただきました。
 以下に参加者の感想を付記させていただき、末尾に今回の研修概要を提示させていただきます。また来年度も同様の企画を予定いたしております。会員の皆様のご参加をお待ち申し上げます。

【感想】
A氏:先行きの見えない、変化の激しい中、組織も個人も自らの強みをしっかりと把握した上で、セルフ・トランスファーを継続していくことの必要性を実感する良い機会となった。個人は勿論、組織に対しても影響を持つ立場となっている今、具体的な行動でそのことを実践していきたい。

B氏:世界ではものすごいスピードでゲームチェンジが起こっている中で、まだ、同質性の意識の中にいることの危機感を感じました。貴重なお話ありがとうございました。

C氏:入社以来、自身が技術・製造畑であったせいか、非常に新鮮で興味深く、講師の先生の講義に入り込めました。一方でこれからの重責に身の引き締まる思いがいたしました。

D氏:著名な方々のたいへん貴重なお話をお伺いでき、とても有意義なフォーラムでした。
新任役員を対象にした研修でありましたが、支店の運営にもそのまま活かすことのできる内容であったと思います。ありがとうございました。

E氏:ガバナンスにかかる非常に本質的な、しかしであるからこそ指摘するのが困難な各ポイントについて明確に述べていただき、極めて有用な内容でした。今後それに関わる可能性がある身として、身が引き締まる思いでした。非常に勉強になりました。すべての講師の方が良かったです。本当にありがとうございました。
  
【全体の概要】
➀「オープンイノベーション時代の「取締役・執行役」とは?」
  CX(コーポレート・トランスフォーメーション)のエンジンたる“取締役会に求められる
  組織能力と変革型経営のリーダーシップ”について
  ―DXの進展とゲームチェンジ、共同体型からの離脱、VUCA時代の経営者像の徹底したモードの切り替え
  冨山 和彦 氏 【株式会社経営共創基盤 IGPIグループ会長
        株式会社日本共創プラットフォーム(JPIX)代表取締役社長
        公益社団法人経済同友会政策審議会委員長】
 
「経理・財務の基礎知識とコーポレートファイナンス」
  ―経営視点からPL,BS、CFを読みとく、RIOCとWACCとポートフォリオ経営、投資入門
  西山 茂 氏 【早稲田大学大学院経営管理研究科 教授】
 
③「企業経営におけるガバナンスのあり方を問う―実務の視点から」
  現場の同調圧力-同質性の打破⇒空気を読まない力(事例研究より)
   良きガバナンスの実現⇒多様性と独立性がキーに!緊張感のある信頼関係
  國廣 正 氏 【国広総合法律事務所 パートナー弁護士】
 
④「法的視点から見た役員(取締役を中心に)の役割・権限と責任」
  委任契約の意味、善管注意義務、機関設計、役員の責任、経営判断の原則
  村瀬 孝子 氏 【鳥飼総合法律事務所 パートナー弁護士】
 
⑤「総括並びに 日本の企業経営とこれからの経営者・役員層をめぐる対談」
  資本主義のエートスとしての共感(エンパシィ)と強靭にしてしなやかな共感経営者像の提示、
  これからの変革型経営リーダーの「知と行動」の基盤
  内野による全体総括 & 奥村 昭博 氏 【慶應義塾大学名誉教授】との対談
 
 *全体の司会進行 内野 崇【学習院大学名誉教授】
 
以上

2021年度 新任役員研修フォーラム

2021年10月12日

10月8日(金)開催の新任役員研修フォーラムの報告と御礼

一般社団法人経営研究所
代表理事 内野 崇


ご多忙の中、新任役員研修フォーラムに多数の皆様のご参加を頂き、経営の本質にかかわる濃厚なテーマの連続ながら、最後まで集中力を切らさず無事に短期集中講座を終えたことを報告申し上げますとともに、ご参加の皆様に厚くお礼申し上げます。
卓越したゲストの方々の提言・問題提起と私を含めた皆様との対話を通じて、皆様の視野の拡大、知的な鍛錬、また活力の増大に繋がれば、これ以上の喜びをございません。

さて今回は、5名の著名なゲストの皆様にご登壇いただきましたが、皆様のメッセージの背後には以下のような共通した時代認識があったように思います。

『様々の試練を乗り越える中で、文明は大きな曲がり角にきており、そのエンジンたる株式会社のあり方についても、大きなパラダイム・チェンジを迫られているのではないか。もちろん、企業が大いなる経済発展、豊かな生活をもたらしてくれたことは確かであるが、一方で企業のもたらした負の外部経済―例えば、GAFAMに象徴される独占、寡占の問題、社会・国家を超えた格差と分断の広がり、そして何と言っても、SDGs、カーボンニュートラル宣言、ESG重視、に見られるように、人権の毀損、社会の不安定化、環境破壊等―について、社会も市民も国家も、もう看過できない状況を呈しつつある。併せて経済と補完をなす国家の役割の変容についても民主主義システム(欧米、日本等、穏健なる先進国)と権威(専制)主義システム(その筆頭は、中国、ロシア等)の対立は、ますますもってその深刻さを増している。そこで問われるのは、①真の戦略的思考の重視、②大転換(トランスフォーメーション)への覚悟とその促進、そして③その中核エンジンたるトップマネジメントのあり方(CEOをコアとする経営陣とそのガバナンス)ではないかと。』

5名のゲストの皆様には、それらに立ち向かう覚悟と道具立て、大転換に向けたシナリオ、具体的な方針についてそれぞれのお立場から、熱のこもったご提言を頂いたように思います。

トップバッターの冨山和彦氏からは、CX(コーポレート・トランスフォーメーション)における経営陣のあり方とその決定的重要性、組織能力、そして変革型経営のリーダシップについて、本質をつく熱いメッセージをいただきました。
2番手の村瀬孝子弁護士からは、経営の機関設計と取締役の権限と責任について法的な視点からご講話をいただきました。
続いてガバナンス論の第一人者である国廣正弁護士からは、企業不祥事を含め様々な事例を通じて、経営ガバナンスの重要性、リスクマネジメントの要諦についてお話をいただきました。併せて加藤篤士道公認会計士から、成長めざましいソニーを題材に、明快にして分かりやすい会計・財務の基本のお話をいただきました。
そして最後の締めくくりとして、総括も兼ねて松田千恵子先生にガバナンスコード改訂の内容とその意味、新しい市場区分(プライム市場等)、これからの企業経営のあり方と経営ガバナンスについて実践的なご講話をいただきました。

ご参加頂いた皆様からは、
 ①経営の全体像について、体系立てて、理解・学習ができた。
 ②豊富な事例と具体的なファクトに基づいた話が多く、腹落ち感のある研修であった。
 ③具体的な活動の指針を得ることができた等、
大変に高い評価を頂いたことを付記いたします。好評につき、また来年度もこの時期に引き続き『新任役員研修フォーラム』を開催いたしたいと思います。多数の皆様のご参加をお待ち申し上げます。

なお今回のテーマに関連する定例のいくつかの研究会【これからの企業経営を考える研究会(コーディネータ:冨山和彦氏他)、グループ経営研究会(コーディネータ:松田千恵子先生他)、ガバナンスフォーラム(コーディネータ:奥村昭博先生他)】もございます。詳細は、研究会・講座のご案内をご覧くださいませ。途中入会も可能でございます。

末尾ながらご参加の皆様のますますのご活躍とご参加の企業、機関様の一層の御繁栄をお祈り申し上げます。 
取り急ぎ、新任役員研修フォーラムの無事終了の報告と御礼まで。
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