研究会トピックス
特別企画第2弾第4回 「企業イノベーション研究会」「これからの企業経営を考える研究会」合同研究会 開催報告
「企業イノベーション研究会」「これからの企業経営を考える研究会」合同研究会
開催報告
日 時:2024年10月17日(木) 18:30 ~ 20:20
提言者:小池 淳義氏(Rapidus株式会社 代表取締役社長)
テーマ:「人類の未来と半導体イノベーション」
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A氏:TOPの思い、技術的な裏付けを持ちながら様々な観点から新結合を起こそうとされている姿に感銘を受けました。
B氏:楽しくワクワクしながら話が聴けた。半導体はものづくり。設計・製造の流れ、スピード、コスト、消費電力がポイントと理解しました。企業経営での熱意、コンセプトの重要性、投資・判断のスピード、信頼関係の大事さが分かった。
C氏:経営者の視点で半導体業界をどのように見ているのかがわかり、非常に勉強になりました。ラピダスの小池社長のような、実現したい技術や業界の構造を変えていきたいという強い想いのある経営者に憧れます。
以上
第6回 2024年度 1日集中 新任役員研修フォーラム修了のご報告
日 時:2024年9月19日(金)9:30 ~ 17:00
西山 茂氏
國廣 正氏
村瀬 孝子氏
鈴木 善博氏
内野 崇
司会: 内野 崇
2024年度は、100名を超える多くの企業の皆様に、ご多忙の中ご参加を賜り、厚くお礼を申し上げます。
卓越したゲストの方々の提言・問題提起と皆様との対話を通じて、皆様の視野の拡大、知的な鍛錬、また活力の増大に繋がれば、これ以上の喜びはございません。
今回はポストコロナにて数年ぶりにハイブリッド形式にて、ライブ感!満載-熱狂をもって終了と相成りました。改めて集中講座にご参加いただいた企業の皆様に感謝申し上げます。
以下に、何人かのご参加者の感想を付させて頂きます。また来年度以降につきましては、“新任役員”の枠を超え、よりブラッシュアップした新企画の『役員セミナー』を構想いたしております。
【参加者の皆様の感想】
A氏:有力講師陣の迫力あるご講演に感銘受けました。
B氏:取締役に求められる知識・スキル・マインドセットについて、教科書的でない実践的な情報をコンパクトに学べるまたとない機会。新任役員はもちろんだが、既に経験の長い役員にとっても定期的に受講して気持ちを新たにする価値がある。
C氏:社外取締役に就任したばかりで、何から学べばよいのか悩んでいたところでしたが、すべての講義において、そのエッセンスが十分に考慮されており、大変ためになる一日でした。ありがとうございました。
D氏:非常に役立つ講義内容で、今後の深堀のための良い機会になったと思っております。特に、勘所を押さえたテーマ抽出と各テーマにおいて問題提起をしながらの講義は、理解を促進させる流れであったと思います。
E氏:冨山さんのお話をお聞きし、取締役のフィデューシャリー・デューティーは、社内の上司(社長など)ではなく、株主を向いていることは意識しなければならないと認識を新たにしました。
F氏:4月から新執行役員となり、従業員との責任の違いや成すべき事が分かった一日でした。
G氏:知識面はもちろんですが、経営に携わる役員としての大切な考え方を学ぶ機会になりました。
H氏:日本式の 空気を読む経営者から脱却し、本質を捉えた経営を俊敏に実行して意志が醸成されました。
『これからの企業経営を考える研究会』5月例会 観戦記
(学習院大学名誉教授)
“想定外のリスクと大いなる危機の顕在化”がまさに日常化する時代にあって、今回の片野坂会長のご講話は、まことに時宜を得たご提言でございました。
皆様もよくご承知のように世界中を席巻したコロナ禍により、ANA、JALを含む世界のエアラインに加えて、日本の鉄道会社も同様の厳しい状況、まさに奈落の底に沈むことになりました。ANAの2021年度連結決算を見ると、売上げは前年度の約2兆円から、7286億円に急落し、経常利益に至っては、約6000億円の黒字から、4513億円の赤字転落となりました。コロナ禍にあって当時、社長をお務めになっていた片野坂現会長は、厳しい状況認識をもって、トップとして陣頭指揮に当たり、“危機意識の共有と同時に必ず生き残る―大いなる希望!の旗を振り続ける”という矜持をもって、従業員の絆と信頼を再構築し、見事に今回の創業以来の困難と危機を乗り越えられました。
改めてトップとしての肝の据え方も含め、企業経営の本質、並びにこれからの経営、経営者のあり方を正面から見据える、まことに腹落ち感のあるご提言でございました。多くの方々が感銘をお受けになり、参加者の皆様にも大変に好評でございました。ご参考までに皆様の感想、コメントを以下にいくつかご紹介します。
さて、6月の「これから研」は、わが国の公務員人事制度改革の先頭に立つ、今まさに注目のリーダーたる人事院総裁の川本裕子さんに御登壇頂く予定です。乞うご期待!!
【参加者の皆様の感想】
A氏:有事における経営リーダーの在り方を見せていただいた気がしました。人としての魅力にも溢れ、お話もわかりやすく、コロナ禍でも社員の方々は心強かっただろうと思いました。
B氏:明確な意思とビジョンを持ち、かつ従業員と共有する経営姿勢が勉強になった。
C氏:信念を貫き通す覚悟を持つこと、それを自分の言葉で伝える大切さ、社員を守るために自身が最も行動する点に非常に感銘を受けました。ご講演いただき、誠にありがとうございました。
D氏:70年という長い歴史の中でいろいろな危機に遭遇しながらも、挑戦のDNAで乗り越えてきたという話は大変参考になりました。
E氏:コロナ禍は自分なりに辛い立場にありましたが、片野坂さんの一つひとつの言葉を懐かしく感じ、会社を信じてよかったと思っています。(ANAグループ会社の社員の方の声)
『これからの企業経営を考える研究会』2月例会 観戦記
(学習院大学名誉教授)
まさに重戦車のごとき猛将からの直言は、参加者の皆様の胸と心を激しく揺さぶり、覚醒なさった方が多かったように思います。
トップの覚悟と想いと能力、そして猪突猛進の力がいかに大切か!!!
変革の猛将たる東原氏の日立の本格的な成長をめざす凄まじい戦いのストーリーにただただ圧倒されました。
自律分散型グローバル経営を旗頭に、カンパニー制を社長直轄のBU(ビジネスユニット)制に再編、全事業束ねるプラットフォームたる“ルマーダ”の本格稼働、真のグローバル化の基盤作り(グローバルな社会課題に正面から向き合う本格的な体制作り―海外事業の見直し、大型買収の矢継ぎ早の実施、ダイバーシティの推進等)、グループ経営の換骨奪胎シナリオの貫徹、社会的要請に応え、必要な投資・未来の布石のためには、まずもって、コングロマリット・プレミアムの実現を念頭に、“稼げる会社・儲かる会社”にしていく等、これからの日本企業の未来を考える上で大変に示唆に富んだ“激白の御講話”でございました。一方でそれは、困難と激動の時代を駆け上がっていかれた東原会長の艱難辛苦の人生のハイストーリーとして聴くこともできました。ひるむことなく、また逃げることなく困難な状況に対峙し続けたすさまじい生き様に圧倒された方も多かったのではないでしょうか。(以下の感想欄をご覧くださいませ。)
なお、改めてその詳細をお知りになりたい皆様には、『日立の壁』(東原敏昭著 東洋経済新報社、2023年刊)をお薦めします。
毎回、大いなる迫力に溢れた「これからの企業経営を考える研究会」(冨山和彦氏、藤本隆宏氏他、コーディネータ)への皆様のご参加をお待ち申し上げます。
【参加者の皆様の感想】
A氏:経営者のロールモデルを圧倒的な熱量とともにお示しいただきました。ありがとうございました。
B氏:リーダーは勇気と覚悟を持って決断するために、考え抜かなければならないと考えさせられました。大変勉強になりました。
C氏:社長として会社をデザインされる思考と行動がとても参考になりました。またM&Aの件で、「資産は減価償却するが、人材は成長することで価値が増す」という考え方に感銘を受けました。
D氏:日本を代表する企業である日立の復活に尽力された東原会長の貴重な経験談やお考えをお聞きすることができ、非常に有意義な勉強の機会となりました。自社の経営理念についてあらためて確認し、自分の考えやビジョンを再考したいと思います。そのうえで自社や関係会社とも会話を行い、相手の意見にも耳を傾けながら自分の考えやビジョンの実現に取り組んでいきたいと思います。
E氏:提言者東原会長の熱いお話と皆さんとの質疑は、日本の伝統企業の今後に期待を持てる極めて有意義で楽しい時間でした。ありがとうございました。
F氏:日立の変革が強いリーダーシップによってもたらされたこと、かつそれが欧米企業とは一線を画したコンセプトと手法で成し遂げられている点に感銘を受けた。日本企業にもまだまだ成長のチャンスはあるはずで、それをものにできるかどうかは、トップにかかっていることを痛感した。
第5回 2023年度 1日集中 新任役員研修フォーラム修了のご報告
今回も100名近い企業の皆様に、ご多忙の中ご参加を賜り、厚くお礼を申し上げます。
卓越したゲストの方々の提言・問題提起と皆様との対話を通じて、皆様の視野の拡大、知的な鍛錬、また活力の増大に繋がれば、これ以上の喜びはございません。改めて集中講座にご参加いただいた企業の皆様に感謝申し上げます。
激変のVUCAの時代にあって、5名の著名なゲストの皆様から、①時代と社会を俯瞰するためのフレームワークの提示、②真の戦略的思考の重視、③大転換(トランスフォーメーション)への覚悟とその推進、そして④その中核エンジンたるトップマネジメント体制(CEOをコアとする経営層とそのガバナンスの強化)、⑤トップリーダーとしての資質と能力のブラッシュアップ、併せて⑥経営層に必須な計数的視点、法的な視点等の経営リテラシーについて、熱のこもった講義と討論を頂きました。以下に、その概要と併せて参加者の感想を付させていただきました。ご一読いただければ幸甚でございます。
【全体の概要】
➀「オープンイノベーション時代の『取締役・執行役』とは?」CX(コーポレート・トランスフォーメーション)のエンジンたる“取締役会に求められる組織能力と変革型経営のリーダーシップ”について ―経営のグローバル化・DXの進展の渦中にあって、まさにゲームチェンジの時代認識と、経営する側のマインドセットは必須であること、部門経営と全体経営は全く別な世界であることの強い自覚、共同体型からの離脱も含めVUCA時代の“戦略―経営者像の徹底したモードの切り替え―組織能力とヒト”の再構築の重要性を提唱頂きました。 冨山 和彦 氏 【株式会社経営共創基盤 IGPIグループ会長 株式会社日本共創プラットフォーム(JPIX)代表取締役社長】 |
②「経理・財務の基礎知識とコーポレートファイナンス」 ―経営視点からPL,BS、CFを読みとく、そのコアたるROE(日本は総じて低い)、RIOCとWACC(資本コスト)とポートフォリオ経営、投資入門のベーシックな説明を通じて、企業経営を行う上で経理・ファイナンスの知識がいかに重要であるかを熱く語って頂きました。 西山 茂 氏 【早稲田大学大学院経営管理研究科 教授】 |
③「企業経営におけるガバナンスのあり方を問う―実務の視点から」 ―ガバナンスの本質は、経営の規律、チェック&バランスにある、現場の同調圧力に屈することなく、同質性の打破⇒空気を読まない力(事例研究より)が重要である、良きガバナンスの実現には、多様性と独立性が重要であること!経営とガバナンスに関わる人々の、社内・外の情報の壁を乗り越え、情報の非対称性をなくす努力を怠らず、緊張感のある信頼関係の再構築の重要性を提唱頂きました。 國廣 正 氏 【国広総合法律事務所 パートナー弁護士】 |
④「法的視点から見た役員(取締役を中心に)の役割・権限と責任」 ―取締役等の委任契約の意味、善管注意義務と忠実義務、機関設計、役員の責任、経営判断の原則を中心に、いくつかの判例の紹介も交え、役員としてのリーガルマインドの堅持の重要性をご指摘頂きました。 村瀬 孝子 氏 【鳥飼総合法律事務所 パートナー弁護士】 |
⑤「総括並びに日本の企業経営とこれからの経営者・役員層をめぐる対談」 ―奥村先生から、パーパス経営を前提に、改めて資本主義のエートスとしての共感(エンパシィ)と強靭にしてしなやかなマネジメントの提唱がなされ、社会性と経済性の両立とともに、社会変革を変革し創造する経営者の出現と魅力ある組織と働き甲斐のデザインについて、熱く語って頂きました。 内野による全体総括 & 奥村 昭博 氏 【慶應義塾大学名誉教授】との対談 |
*全体の司会進行 内野 崇【学習院大学名誉教授】
修了後にアンケートを取らせていただきました。多くの参加者の皆様から、短時間に集中して受講でき、とてもよかった等、高い評価(96%強)をいただきました。
以下に参加者の感想を付記させていただきます。また来年度も同様の企画を予定いたしております。会員の皆様のご参加をお待ち申し上げます。
【参加者の皆様の感想】
A氏:役員としての最新の基本的な経営論を学びました。ありがとうございました。時代の目まぐるしい変化を受け止めました。これまで従業員の延長線ではなく、多様性を一つのキーに役員としてチャレンジしていきたいと思います。
B氏:社会が変革し、会社も変革しないといけない環境で取締役も既存のプレイヤーからの延長でなく経営者としてかわらなくてはならない、そしてクールな頭で法的な観点、財務的視野をさらに勉強し迅速的確な判断をしていく重要性を改めて認識しました。
C氏:様々な会社事例や判例をもとに具体的にご説明いただけたので、大変理解しやすかったです。経営者としてリスクを取らないと言われないよう、責任とチャレンジをし、利益を上げることができる企業にしていきたいと思います。ありがとうございました。
D氏:執行役員になって1年が過ぎましたが、まさに現場の延長線上で仕事をやっている自分に気づきました。この研修を通じて、経営という仕事の奥深さと社会的な責任を理解する良い機会になりました。ありがとうございました。
E氏:弊社のこれまでの新任取締役に対する研修メニューに比べて、網羅性のある講義構成となっている点が優れていると感じました。
F氏:入社以来、自身が技術・製造畑であったせいか、非常に新鮮で興味深く、講師の先生の講義に入り込めました。一方でこれからの重責に身の引き締まる思いがいたしました。著名な方々のたいへん貴重なお話をお伺いでき、とても有意義なフォーラムでした。
G氏:実務から管理、管理から経営と職責が変わってきていますが、それぞれが延長線上にある訳ではなく新たなマインドセットが必要ということがとても印象的でした。一方で経営の指標であるROICを分解すれば現場のKPIに落とし込めるという手法を知り、経営と現場とのつながりも改めて理解することができました。ありがとうございました。
H氏:ガバナンスにかかる非常に本質的な、しかしであるからこそ指摘するのが困難な各ポイントについて明確に述べていただき、極めて有用な内容でした。今後それに関わる可能性がある身として、身が引き締まる思いでした。非常に勉強になりました。すべての講師の方が良かったです。本当にありがとうございました。
『グループ経営研究会』第1回(2023年4月13日) 観戦記
代表理事 内野崇
ご提言テーマ:「コロナ禍の完全リモートでの米国子会社NASDAQ上場
~業績不振で会社清算も考えたお荷物米国子会社のNASDAQ上場~」
『これからの企業経営を考える研究会』第4回(2023年4月11日) 印象記
代表理事 内野崇
ご提言テーマ:『サーキュラーエコノミーで切り拓く未来』
『これからの企業経営を考える研究会』第3回(2023年3月14日) 印象記
代表理事 内野崇
ご提言テーマ:『これからの時代に求められるリーダー像』
『これからの企業経営を考える研究会』第2回(2023年2月14日) 印象記
代表理事 内野崇
ご提言テーマ:『歴史に学び、時代を駆ける』
2月は、我が国最大の都市ガス会社のトップに登場いただきました。まさにこのテーマに相応しいぴったりの内容で、大変にメッセージ性のあるご提言でございました。
“自社の歴史を顧みつつ、現在の危機を鳥瞰し、未来に向けた基本姿勢と対応を展望する”―ご講話を貫くキーは、まさに冒頭の“持続的に変わり続けること”の実践そのものであり、腹落ち感をもって感得致しました。また広瀬会長様が、歯を食いしばりながらひたむきに自社の発展をめざし、また業界の発展、ひいては日本の発展のために誠実に貢献されてきた足跡のストーリーにも見え、大変に深い感銘を受けました。
本年度第1回『これからの企業経営を考える研究会』:観戦記
代表理事 内野崇
日本国内ではなく、世界を相手に真っ向勝負を挑む!そうした戦いの中で自らをそして会社を強靭に創り変えていく、東京エレクトロンのすさまじい成長の軌跡(株式時価総額は、この10年の間に約10倍【2022.3】に!)、迫力満点のお話いただきました。
しかし話はここで終わりません。生涯現役、我が国にとって最大懸案の一つたる日本の半導体復活の先陣ともいうべき国産ファウンドリーRAPIDUS(ラピダス)株式会社(昨年、設立と同時に自ら会長に就任)の設立の背景、その狙いを熱く語っていただきました。
今まさに日本存亡の危機ではないか、明治維新に次ぐ“令和”維新を訴え、産業界、社会、国を巻き込んで一大潮流を創り出す必要があるとの獅子吼! 東様の“めげない、へこたれない、逃げない”、人としての、そして経営者としての並々ならぬ熱量と覚悟の横溢するご提言でございました。
正月、年頭を飾るに相応しい研究会となり、東様から大いなる勇気と活力を頂戴いたしました。
以下に参加された皆様の感想の一部をご紹介させていただきます。改めて参加された皆様に厚くお礼を申し上げます。
➀日本を代表するエクセレントカンパニーの経営TOPを務められた方の生のお話を聞けて大変参考になりました。海外の一流企業と付き合うために大胆なガバナンス改革を実施された旨をサラッとお話しになっていましたが、日本企業において、あの時代にそこまで思い切れる会社はどこにも存在しなかったし、現状も数えるほどしかないのが現状と思います。それをすぐに自社で出来るとは思いませんが、真に改革を行うための覚悟、行動力、それを可能にする企業文化という文脈において大いに今後の参考とさせて頂きたいと考える次第です。 |
②東さんからは日本の製造業再興に対する熱意が強く感じられました。日本の企業はフロンティアになる勇気が問われる局面に差し掛かっていると再認識させていただきました。有難うございました。 |
③愛社精神と愛社員精神の関係、難局を乗り切った後の機会に高い士気で臨める組織をつくるリーダー像、果敢に変化を取り込んで自ら変わり続けるトップ企業の在り方、など様々なことを考えさせていただきました。 |
④TELの成り立ちがよくわかりました。46歳にして社長になられたときに、判断できないことを諸先輩から指摘された部分に、これまでの業績とは異なる社長の重責と業務の違いを感じました。 |
⑤何か後進に残せるよう意識して仕事をしたいと感じました。ありがとうございました。 |
⑥東様の、未来を見通そうとする強い意志と、状況の変化に迅速に対応する柔軟さに触れ、大変貴重な学びとなりました。有難うございました。 |
2022年度 新任役員研修フォーラム
120名を超える企業の皆様に、ご多忙の中ご参加を賜り、まことにありがとうございました。卓越したゲストの方々の提言・問題提起と皆様との対話を通じて、皆様の視野の拡大、知的な鍛錬、また活力の増大に繋がれば、これ以上の喜びはございません。改めて集中講座にご参加いただいた企業の皆様に感謝申し上げます。
修了後にアンケートを取らせていただきました。多くの参加者の皆様から、短時間に集中して受講でき、とてもよかった等、高い評価(95%強)をいただきました。
以下に参加者の感想を付記させていただき、末尾に今回の研修概要を提示させていただきます。また来年度も同様の企画を予定いたしております。会員の皆様のご参加をお待ち申し上げます。
【感想】
A氏:先行きの見えない、変化の激しい中、組織も個人も自らの強みをしっかりと把握した上で、セルフ・トランスファーを継続していくことの必要性を実感する良い機会となった。個人は勿論、組織に対しても影響を持つ立場となっている今、具体的な行動でそのことを実践していきたい。
新任役員を対象にした研修でありましたが、支店の運営にもそのまま活かすことのできる内容であったと思います。ありがとうございました。
➀「オープンイノベーション時代の「取締役・執行役」とは?」 CX(コーポレート・トランスフォーメーション)のエンジンたる“取締役会に求められる 組織能力と変革型経営のリーダーシップ”について ―DXの進展とゲームチェンジ、共同体型からの離脱、VUCA時代の経営者像の徹底したモードの切り替え 冨山 和彦 氏 【株式会社経営共創基盤 IGPIグループ会長 株式会社日本共創プラットフォーム(JPIX)代表取締役社長 公益社団法人経済同友会政策審議会委員長】 |
②「経理・財務の基礎知識とコーポレートファイナンス」 ―経営視点からPL,BS、CFを読みとく、RIOCとWACCとポートフォリオ経営、投資入門 西山 茂 氏 【早稲田大学大学院経営管理研究科 教授】 |
③「企業経営におけるガバナンスのあり方を問う―実務の視点から」 現場の同調圧力-同質性の打破⇒空気を読まない力(事例研究より) 良きガバナンスの実現⇒多様性と独立性がキーに!緊張感のある信頼関係 國廣 正 氏 【国広総合法律事務所 パートナー弁護士】 |
④「法的視点から見た役員(取締役を中心に)の役割・権限と責任」 委任契約の意味、善管注意義務、機関設計、役員の責任、経営判断の原則 村瀬 孝子 氏 【鳥飼総合法律事務所 パートナー弁護士】 |
⑤「総括並びに 日本の企業経営とこれからの経営者・役員層をめぐる対談」 資本主義のエートスとしての共感(エンパシィ)と強靭にしてしなやかな共感経営者像の提示、 これからの変革型経営リーダーの「知と行動」の基盤 内野による全体総括 & 奥村 昭博 氏 【慶應義塾大学名誉教授】との対談 |
2021年度 新任役員研修フォーラム
ご多忙の中、新任役員研修フォーラムに多数の皆様のご参加を頂き、経営の本質にかかわる濃厚なテーマの連続ながら、最後まで集中力を切らさず無事に短期集中講座を終えたことを報告申し上げますとともに、ご参加の皆様に厚くお礼申し上げます。
さて今回は、5名の著名なゲストの皆様にご登壇いただきましたが、皆様のメッセージの背後には以下のような共通した時代認識があったように思います。
『様々の試練を乗り越える中で、文明は大きな曲がり角にきており、そのエンジンたる株式会社のあり方についても、大きなパラダイム・チェンジを迫られているのではないか。もちろん、企業が大いなる経済発展、豊かな生活をもたらしてくれたことは確かであるが、一方で企業のもたらした負の外部経済―例えば、GAFAMに象徴される独占、寡占の問題、社会・国家を超えた格差と分断の広がり、そして何と言っても、SDGs、カーボンニュートラル宣言、ESG重視、に見られるように、人権の毀損、社会の不安定化、環境破壊等―について、社会も市民も国家も、もう看過できない状況を呈しつつある。併せて経済と補完をなす国家の役割の変容についても民主主義システム(欧米、日本等、穏健なる先進国)と権威(専制)主義システム(その筆頭は、中国、ロシア等)の対立は、ますますもってその深刻さを増している。そこで問われるのは、①真の戦略的思考の重視、②大転換(トランスフォーメーション)への覚悟とその促進、そして③その中核エンジンたるトップマネジメントのあり方(CEOをコアとする経営陣とそのガバナンス)ではないかと。』
5名のゲストの皆様には、それらに立ち向かう覚悟と道具立て、大転換に向けたシナリオ、具体的な方針についてそれぞれのお立場から、熱のこもったご提言を頂いたように思います。
トップバッターの冨山和彦氏からは、CX(コーポレート・トランスフォーメーション)における経営陣のあり方とその決定的重要性、組織能力、そして変革型経営のリーダシップについて、本質をつく熱いメッセージをいただきました。
そして最後の締めくくりとして、総括も兼ねて松田千恵子先生にガバナンスコード改訂の内容とその意味、新しい市場区分(プライム市場等)、これからの企業経営のあり方と経営ガバナンスについて実践的なご講話をいただきました。
ご参加頂いた皆様からは、
②豊富な事例と具体的なファクトに基づいた話が多く、腹落ち感のある研修であった。
③具体的な活動の指針を得ることができた等、
大変に高い評価を頂いたことを付記いたします。好評につき、また来年度もこの時期に引き続き『新任役員研修フォーラム』を開催いたしたいと思います。多数の皆様のご参加をお待ち申し上げます。
なお今回のテーマに関連する定例のいくつかの研究会【これからの企業経営を考える研究会(コーディネータ:冨山和彦氏他)、グループ経営研究会(コーディネータ:松田千恵子先生他)、ガバナンスフォーラム(コーディネータ:奥村昭博先生他)】もございます。詳細は、研究会・講座のご案内をご覧くださいませ。途中入会も可能でございます。
末尾ながらご参加の皆様のますますのご活躍とご参加の企業、機関様の一層の御繁栄をお祈り申し上げます。
取り急ぎ、新任役員研修フォーラムの無事終了の報告と御礼まで。